黒米の美味しい炊き方・調理法

黒米ご飯の本当の炊き方・食べ方!黒米の割合はどれくらい?

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今日は、黒米ご飯の本当の炊き方・食べ方についてシェアします。

 

黒米を一度でも食べたことのある方は、「え?ただ白米に混ぜて炊飯器で炊くだけじゃないの?」と思われるかもしれません。わたしもはじめの頃は、そうしていました。白米1合に対して、黒米大さじ1の割合で混ぜて炊く。以上。

 

しかし、その後も黒米について探求していくと、「玄米(黒米も)は、発芽させないとかえって危険!」ということが分かってきました。

そして、発芽させる方法はめちゃくちゃ簡単です!

 

そこで、黒米を安心しておいしく頂くための手順とその理由を4つのステップにまとめました。

 

STEP1・STEP2では、黒米の選び方と発芽させるべき理由についてお伝えします。

とにかく今すぐ手順だけを知りたい!というあなたは、下の目次からいきなりSTEP3へ飛んでください。

 

黒米.COMだから言える、「本当の」炊き方は必見ですよ!

黒米の炊き方STEP1 黒米は農薬や化学肥料が極力使われていない物を選ぶ

あなたがこれから黒米を購入するなら、農薬や化学肥料が極力使われていないものを選ぶということを強くおすすめします。

 

なぜ農薬や化学肥料が極力使われていない方が良いのか知っていますか?これからその理由を説明します。

 

そもそも黒米とは、表面に黒い色がついた玄米です。

 

私たちが普段よく食べている白ごはん、あれは、玄米の表面の茶色い部分(糠層)をそぎ落として白米にし、炊いたものですね。※糠層をそぎ落とすことを精米と言います。

 

ただ、ご存知の方も多いと思いますが、玄米の糠層にこそ、たっぷり栄養が含まれています。白米を食べるということは、生まれながらにお米が持っている栄養たっぷりの部分をわざわざそぎ落として、白い柔らかいところだけを食べるという、とても贅沢で勿体ない食べ方と言えます。

 

余談ですが、昨今、白米は太るとか血糖値を急激に上げるとか言われて悪者扱いされていますが、糠層をのこしてそのまま玄米として食べる分には、血糖値の上昇も抑えられるし食物繊維のおかげで糖の吸収も穏やかになるのです。つくづく白米って勿体ないですね。

 

黒米も基本的には玄米と同じことが言えます。なので、黒米を精米するとそれはただの白米です。勿体ないのでやめましょう。笑

※黒米の詳しい話はこちらへ⇒そもそも黒米ってどんなお米?

 

事実、黒米も玄米も精米せずに食べた方が栄養価が高いです。お米だけでなく、人参などの野菜も皮の部分に栄養がたっぷり含まれているので、皮ごと食べるようにしている人もいるかと思います。

 

ただ、皮ごと食べるということは、栽培・輸送の過程でふりかかった様々な薬品の影響をダイレクトに受けてしまいます。

 

食物を皮ごとまるごと食べることを「ホールフード」と呼んだりしますが、ホールフードを取る際には、農薬や肥料・添加物にも気を配ると良いでしょう。

 

農薬や添加物がどれほど体に悪いかは、ある程度自分で情報を集め学ぶ必要があるでしょう。ここで農薬などの危険性について語り出すと長くなってしまいますので、ここでは省略させていただき、話を黒米に戻します。

 

 

黒米の炊き方STEP2 黒米は炊く前に発芽させるべき!

 

冒頭で「玄米(黒米も)は、発芽させないとかえって危険!」とお伝えしました。

 

なぜ発芽が必要なのでしょうか??そもそも発芽とは何のためにあるのでしょうか??

 

結論から言うと、先に発芽する必要があるのは「玄米(黒米も)はタネであり、タネには毒がある」からです。

 

自然界において、すべての生き物はその種(シュ)の存続や拡大の為にあらゆる進化をしてきました。

 

水中を泳げるようにヒレや尾が生え、陸を進めるように肺や手足が発達し、空を飛ぶために羽が生えました。またいくつかの植物は、ミツバチが蜜を取りに来ることで、受粉を可能にして実を結びます。

 

同じように、植物のタネはその殻を硬くすることで、生き物に食べられても消化されず、別の場所へ運ばせそのまま排泄されることによって、種を拡大することができます。

 

さらに賢いことに、タネにはもともと毒があるので、殻を噛み砕かれたとしても、生き物が消化する前に吐き出したり早く排泄したりすることを促しています。なんとも精魂たくましい話ですよね。

 

そして、その毒を解除する方法というのが、「炒ること」と「発芽させること」なのです。

 

市販のアーモンドやピーナッツなどのナッツ類や豆類・胡麻は、全部植物のタネの部分であり、通常炒ってありますね。これは、そのまま人が食べるとその毒性によってお腹を壊してしまうからです。

中には健康食として、炒る前の状態で売られている「生アーモンド」などの生のナッツを食べている人もいます。もしあなたが「私はいつも生アーモンド食べているけど平気だよ」というなら、毒性により寿命を縮めてしまう可能性があるので、今すぐに止めることを強くおすすめします。※スティーブジョブスは厳格な菜食主義者で知られており、生アーモンドを常食していたそうです。これが早死にの原因だったかは不明ですが、少なからず影響はあったであろうと言われています。

 

中には、今まで玄米を発芽させずにずっと食べてきたけど、おなかを壊したことなんて一度もないという人もいるかもしれません。でも、「だから私は大丈夫」と安心するのはまだ早いです。タネの毒を取り続けることで、今すぐに死ぬわけではありませんが、将来的に病気になってしまうリスクが高まるのです。

 

分かりやすいのはタバコでしょうか。例えば今日1箱のタバコを吸ったからと言って、その日のうちにタバコが原因で死ぬわけではありませんよね。それを続けることによって、呼吸器官系のがんなどの病気にいつかなるということは言うまでもありません。

 

自宅で黒米や玄米を食べるとき、炒ったり発芽させたりする必要があることが分かって頂けたでしょうか?

 

「炒ること」と同様に「発芽」も毒性を解除します。自然界において、種が土の上に落ちて芽を出すとき、その毒性が消失するようになっているのだそうです。そして、「発芽させる」その方法はめちゃくちゃ簡単です。

 

発芽させる方法とは、「ただ水に浸けるだけ」です。

 

ナッツや米を自宅で炒るのは、なかなか大変そうですが、ただ水に浸けるだけなら簡単に出来そうだと思いませんか?つぎのSTEP3ではその方法をお伝えします。

 

 

黒米の炊き方STEP3 黒米(玄米)の発芽方法=ただ水に浸けるだけ

 

黒米の発芽の方法は「ただ水に浸けるだけ」です。以上。

 

拍子抜けするほど簡単でしょ?

 

いくつかポイントをまとめたので、以下を参考にさっそく発芽させてみて下さい。

 

ポイント1 優しく洗った黒米(玄米)を、たっぷりの水に浸ける

ポイント2 水温、季節、米の状態により浸ける時間は15時間以上かかります

ポイント3 浸けておいた水は腐りやすいので、気温の高い部屋や夏場は冷蔵庫で保管します

ポイント4 発芽すると0.5ミリ~1ミリほどの小さいトゲのような芽が目視で確認できます(めちゃくちゃ小さいのでよく見てみてくださいね)(古いお米は発芽しない場合もあります)

ポイント5 浸けておいた水は捨てて、炊くときには新しい水を使います

発芽玄米

(写真:上段3粒が浸水前の玄米、下段3粒が浸水後の発芽玄米)

この写真だと分かりにくいですが、浸水後は胚乳の部分がぷっくり膨らんでいて、そこからピッと芽が生えているのが分かりますよ。

 

 

このように箇条書きにすると長く見えますが、作業自体はやってみると一瞬で終わります。

 

毎日のルーティンにも自然となじませることが出来ますよ。

 

ここで私のいつものルーティンをご紹介します。

黒米保存容器

(写真:100均に売っているフタが立つタッパーに、大さじスプーンと黒米をいれて保管しています)

 

私はいつもだいたい夜0時頃就寝します。寝る前にお風呂に入って、失った水分を補う為にたっぷりと水を飲みます。この時、水を飲みにキッチンに行ったついでに、次の日食べる分のお米を浸水しに行くのです。笑

 

黒米や玄米をやさしく洗ってボウルに水をはり、そのまま冷蔵庫にいれてしまいます。所要時間はたったの2分ほど。コップ1杯の水を飲み切る間に終わってしまいます。

 

翌日、夕方5時には17時間経過しているので、米の状態を見るとちょこっと芽が出ている様子を確認することが出来ます。そして、あとはいつも通り土鍋や炊飯器で炊くだけです。

 

基本は毎日この繰り返しです。私の朝食はシリアルやフルーツを軽く食べる程度ですし、昼間は働いている飲食店でまかないを頂きますので、ご飯を炊くのは夕飯時の1回です。

 

寝る前に浸けておけば次の日の夜に食べられますし、夕方に浸けておけば次の日のお昼に食べられます。あなたの生活のリズムに合わせて、時間は好きなタイミングに調節してください。

 

発芽は本当に簡単!ぜひやってみてくださいね!

 

【補足情報1】何日間浸けっぱなし出来る?

お米を水に浸けておくと、水を吸って膨らみますが、吸水限界があるので、15時間以上浸けっぱなしにしておいても、その後は勝手に吸うのが止まるので問題ありません。私は2~3日くらい浸けていてることもあります。ただし、お米は大丈夫でも、水は腐ります。なので、長く浸ける場合は水を取り替えましょう。

【補足情報2】ぬるま湯で発芽促進!

発芽は基本的に水で行います。ただし、40~60度くらいのぬるま湯に浸けておくと、水で浸けた場合よりも早く発芽します。ぬるま湯を沸かすのはちょっと面倒なので、手間はかかっても早く発芽させたい場合はぬるま湯で試してみてください。湯温が高すぎると米が煮えてしまって発芽しませんのでご注意くださいね。

 

黒米の炊き方STEP4 黒米の「本当の」炊き方

 

黒米は、黒米だけ炊くと結構クセがあるので、白米や玄米と混ぜて炊くのが一般的で美味しい食べ方です。

 

個人的には、黒米と玄米を一緒に炊く方が、洗う手間が一度でよいので楽チンです♪

 

今回は、一番かんたんな炊飯器で炊く方法をご紹介します。ご家庭に炊飯用の土鍋がある方は、何度か水量を調節しながらベストな炊き方を探してみてくださいね。

 

白米2合と一緒に黒米を炊飯器で炊く方法

1.食べる15時間以上前に黒米大さじ2を計量し、やさしく洗う

2.黒米を浸水し、炊く直前まで容器ごと冷蔵庫に入れておく

3.発芽を確認したら、水を切る

4.白米を優しく研いで、黒米と一緒に炊飯器に投入する

5.内釜のメモリ通りに水を入れ、通常通り炊飯する

 

玄米2合と一緒に黒米を炊飯器で炊く方法

1.食べる15時間以上前に玄米2合と黒米大さじ2を計量し、ボウルでやさしく洗う

2.玄米と黒米を浸水し、炊く直前までボウルごと冷蔵庫に入れておく

3.発芽を確認したら、水を切る

4.炊飯器に投入する

5.内釜のメモリ通りに水を入れ、通常通り炊飯する

 

【補足情報】黒米&玄米ごはんは保温するほどイイ!

私の場合、夕飯で食べて余った分はおにぎりにしておいたり、冷凍したりすることもあります。ただ、「黒米&玄米」で炊いた場合は、電気代を気にしなければそのまま丸2日くらいは、炊飯器の保温モードで入れっぱなしでも美味しく食べられます。詳しくは最近流行の「酵素玄米」について調べて頂ければ分かると思いますが、玄米は保温するほど旨みや栄養価がアップするそうですよ♪

 

 

まとめ

 

黒米の「本当の」炊き方については以上です。

 

まずは農薬や化学肥料が極力使われていないお米を調達すること。

そして、いつも通り炊く前に、水に15時間以上浸けておくことです。

 

このルールを守って炊けば、黒米をより美味しく、より安心して食べられますよ!ぜひお試しください。

この記事があなたの役に立った~と思っていただければ嬉しいです。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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