こんにちは!
私は黒米おむすび店開業準備中・ユイです。
このサイト、黒米.comの運営をしています。
黒米や玄米は、白米に比べてミネラルやビタミンを多く含み、栄養価が高く、健康に良いと言われています。
それでは、黒米と玄米のどちらを選べばより健康に良いのでしょうか?
黒米と玄米のどっちが効果的でしょうか?
この記事を読めば、黒米と玄米の違いを知り、黒米と玄米のどちらを選べば良いのかがわかります。
さらに、黒米が「何に効果的か」も詳しく記事の中で解説しています。
白米にはない、ある特別なパワーを日々取り入れることによって、あなた自身やあなたの家族の健康を保つことができるでしょう。
黒米と玄米は全く違うお米
黒米と玄米は全く違うお米です。
色、形、生産地などを見ても違いがはっきりしています。
見た目の違い
黒米は古代米の一種で、その名の通り黒色のお米です。
表面は黒いのですが、精米をして糠層(ぬかそう)を取り除くと白色をしています。※黒米は精米しちゃだめですよ!
一方で、玄米の色は籾(もみ:稲の果実の部分)から籾殻(もみがら)を取り除いた状態のもので、クリーム色や黄土色をしています。
黒米の形は品種によって長粒で細長い形をしているものが多いのに対し、玄米の形は短粒で丸みを帯びています。
産地の違い
黒米も玄米も、新潟県、北海道、秋田県、山形県、茨城県、宮城県など全国各地で生産されています。
私の住んでいる関西地区では、奈良県や滋賀県・兵庫県が美味しいお米を作っていることで有名で、その中のいくつかの農家さんが黒米も生産されています。
ちなみにわたしがいつも買っているお米は滋賀県産のものです。
余談ですが、なぜ私が滋賀県産のものを買っているかというと、「お米の産地の水で炊くのが一番おいしい」と言われているからです!私がお米買っている滋賀県の農家さんは、お米の栽培に琵琶湖の水を使っています。関西地区のおおくの水道水は、琵琶湖の水を水源としているので、わざわざ滋賀県まで水を買いに行かなくても、ほとんど同じ水質の水でご飯を炊くことができる、というわけなんです。
栄養価の違い
黒米と玄米の大きな違いは、栄養価に現れています。
次に栄養価について細かく違いを解説しています。
黒米と玄米の栄養価の違いを比較
黒米と玄米の栄養価の違いを以下の項目について比較してみましょう。
・アントシアニン
・GI値
・ナイアシン
・カルシウム
黒米と玄米に含まれる栄養価の種類や栄養価の比率がそれぞれ違うため、健康への効果も異なります。
アントシアニンの含有量の比較
黒米はアントシアニンを含む唯一のお米です。玄米にはアントシアニンは含まれません。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、紫黒色の色素成分です。ポリフェノールはワインに含まれることで有名ですよね。
黒米の特徴である黒色は、糠層の部分にアントシアニンを含むからなのです。
ブルーベリー、ぶどう、ナス、黒豆などアントシアニンを含むものは黒色をしていますね。
アントシアニンの効果① 美肌や健康な髪を促進する効果
黒米に含まれるアントシアニンは、美肌や健康な髪を促進する効果があると言われています。
なぜかというと、人の老化を進める「活性酸素」の発生を抑えてくれるからです。
活性酸素とは、ストレスや紫外線などによって過剰に発生してしまい、老化のスピードが速まってしまいます。
それを抑えてくれるのが、アントシアニンがもつ強い抗酸化力なのです。
黒米がこの非常に強い抗酸化力をもつアントシアニンを含んでいることが、玄米との一番大きな違いでしょう。
黒米を食べることによって、いつまでも若々しいお肌やさらさらの美髪を手に入れたいものですね。
アントシアニンの効果② 目に良い
もう一つのアントシアニンの効果は、目に良いことです。
それは、アントシアニンにロドプシンという物質の合成を速める働きがあるからなのです。
ロドプシンはものを見る働きを支えている物質です。
目を使いすぎることによりロドプシンが足りなくなって、目の疲れを感じるようになったり、視力の低下が起こるようになります。
アントシアニンの効果によりロドプシンが不足するのを防ぎ、目の健康を保つことができるとい言われています。
目を使うことが多い現代人にとって目に良い作用を持つ黒米は、貴重な存在であると言えますね。
GI値の効果と比較
GI値(グリセミック・インデックス)というのは、食事後に血糖値の上がるスピードを図ったもので、黒米と玄米は低GI食品に分類されます。
黒米は玄米に比べてさらにGI値が低く、玄米よりも食事後に血糖値がゆっくり上がることを意味しています。
低GIの効果① 糖尿病予防
低GI食品である黒米や玄米を取ることで、糖尿病を予防することができます。
さらに黒米は玄米に比べてGI値が低く、より糖尿病の予防に効果的です。
それはなぜかというと、低GI食品は血糖値がゆっくりと上がるため、インスリンを出す力に負担がかからないからです。
糖尿病は、インスリンを出す力が弱まり、血糖値が高い状態が続くと発症します。
食事後に血糖値がすぐに上がると、一定の血糖値を保つためにたくさんインスリンを出さないといけなくなり、負担がかかります。
黒米や玄米は、血糖値がゆっくりと上がるためインスリンを出す力に負担がかからず、糖尿病を防ぐことができます。
低GIの効果② ダイエットに良い
黒米や玄米は、ダイエットに良い食品と言えます。
さらに黒米は玄米に比べてGI値が低く、よりダイエットに効果的です。
それはなぜかというと、黒米がゆっくりと吸収されるからなのです。
GI値は含まれている糖分の量や消化のスピードなどで決まり、GI値が低いものほどゆっくりと吸収されます。
ゆっくりと吸収されるということは、腹持ちがよくなる=空腹感を感じにくくなり、ダイエットに効果的と言えるのです。
ナイアシンの含有量の比較
黒米と玄米は、白米に比べてナイアシンを多く含みます。
さらに黒米に含まれるナイアシンは、玄米の約1.5倍です。
ナイアシンはビタミンB群の一種です。
ナイアシンの効果① ダイエットによい
ナイアシンはダイエットによい働きをします。
それはナイアシンが糖質や脂質をエネルギーに変える働きを補助するからです。
ナイアシンを取ることで、食事から摂取した糖質や脂質が効率的よくエネルギーに変換されるため、ダイエットに効果的と言えます。
ナイアシンの効果② 美容効果
ナイアシンは美容に役立ちます。
ナイアシンには血行を良くし、皮膚を健康に保つ作用があるからです。
ナイアシンが不足すると、皮膚の発疹や皮膚炎の症状が現れてきます。
それは、ナイアシンに皮膚の再生を助ける作用があるからなのです。
カルシウムの含有量の比較
黒米と玄米に含まれるカルシウムは、白米の約2倍です。
さらに黒米は、玄米よりカルシウムを多く含みます。
カルシウムの効果① 骨を丈夫にする
カルシウムは、骨や歯の成長をよくし体を丈夫にします。
また、黒米や玄米を取ることによって、カルシウム不足で起こる骨粗しょう症の予防にもなります。
特に日本人は、世界で最もカルシウムの摂取量が少ないと言われています。
黒米や玄米を毎日食べて、しっかりとカルシウムを摂ることが必要ですね。
カルシウムの効果② 心を落ち着かせる
カルシウムの効果には、神経を落ち着け、イライラを少なくする作用があります。
黒米や玄米を取ることによって、心を落ち着かせ、体だけでなく心の健康にも役立ちます。
心が落ち着くと日々のストレスが減っていき、様々な病気の予防にもなるでしょう。
また黒米や玄米は 、GI値やナイアシンの効果の中で、ダイエットに役立つと説明してきました。
ダイエット中はカルシウムが不足しがちになりますが、黒米や玄米でカルシウムが補給できます。
この点からも、ダイエットに役立つと言えるでしょう。
まとめ
- 黒米と玄米は全く違うお米です。その大きな違いは栄養価です。
- アントシアニンを含む黒米を取ることで、美肌や美髪を保つことが出来、さらに目の健康に期待できます。
- 黒米は低GI食品なので、白米の代わりに黒米や玄米を取ることで、糖尿病を予防したり、ダイエットにも効果的と言われています。
- 黒米は玄米よりナイアシンを多く含み、ダイエットや美容に効果的です。
- さらに、カルシウムも多く含み、体を丈夫にし、心の健康も保ちます。
ぜひ、黒米の持つ特別なパワーを日々の食事に取り入れて、あなた自身やあなたの家族の健康維持にお役立てください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
【参考文献】
津久井亜紀夫・寺原典彦『アントシアニンと食品 アントシアニン含有食品の加工利用特性と機能性』
猪谷富雄『赤米・紫黒米・香り米 「古代米」の品種・栽培・加工・利用』